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物価高騰、賃上げ、新型コロナウイルス関連の補助金の終了…
医療をとりまく環境の変化は、クリニックの経営に大きな影響を及ぼしています。
本コラムでは、クリニック運営に関わる様々な経費について、その削減のための具体的なアプローチを経費の種類別に解説します。
また、ホームページを活用した経費削減術もご紹介します。


経費別 コストダウンへのアプローチ

クリニックの経費は、大きく分けて次のような項目に分類されます。
それぞれの経費について効果的なコスト削減方法を検討しましょう。


人件費

人件費はクリニックの経費の中で最も大きな割合を占める場合が多いです。
特に、小規模なクリニックでは人件費の適正化が経営安定のカギとなります。


  • 業務効率化ツールの導入
    予約管理などの事務作業にシステムを導入することで、スタッフの作業負担を軽減し、必要な人員数を見直すことができます。
    また、定型業務の自動化は人的ミスを防ぎ、「やり直し」による無駄を省けます。
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  • シフト管理の最適化
    患者の来院数に基づいた効率的なシフト管理を行い、無駄な人件費を削減しましょう。
    具体的には、ピークタイム(患者が集中する時間帯)とアイドルタイム(患者がまばらになる時間帯)を明確に把握し、最適な人員配置を行うことが重要です。

  • アウトソーシングの活用
    清掃業務や請求事務など、外部に委託できる業務をアウトソーシングすることでコスト削減が可能な場合があります。
    さらに、契約内容を定期的に見直し、よりコストパフォーマンスの高いサービスを選びましょう。
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医療機器および消耗品

医療機器の維持費や消耗品も経費の大きな部分を占めます。
これらを適正に管理することで、余分な支出を抑えることができます。


  • 中古機器の購入
    中古でも十分な性能を持つ医療機器を購入することで、初期費用を大幅に削減できます。
    また、一度に大きな出費を避けるため、リース契約の活用も検討しましょう。

  • 仕入れ先との交渉
    消耗品の購入先を選ぶときは、複数の業者から見積もりを取りましょう。
    長期契約を結ぶことで、割引を受けられる場合もあります。

  • 消耗品の適正管理
    無駄を防ぐために、消耗品の使用状況を定期的にモニタリングしましょう。
    例えば、使用頻度を記録し、在庫を最適化することで、過剰な仕入れを防ぎます。
    特に医薬品といった使用期限のあるものは、在庫管理を徹底しましょう。

光熱費

光熱費は意識的な取り組みで削減することができます。
日々の運用改善と設備投資の両面からアプローチを行いましょう。


  • LED照明の導入
    エネルギー効率のよいLED照明に切り替えることで、電気代を削減できます。
    さらに、使用していない部屋の照明を自動で消すセンサーを導入することで、無駄な消費を防ぎましょう。

保険料

クリニック運営において保険料も見逃せない経費の一つです。
保険料や保障内容を定期的に見直し、コストを抑えつつ必要な保障を確保しましょう。


  • 契約内容の見直し
    医療従事者向けの保険や火災保険などの契約内容を再評価し、過剰な保障を削減することでコストを抑えられます。

  • 一括契約による割引の活用
    保険会社との交渉により、複数の保険契約を一括することで保険料が抑えられる場合があります。

委託費

清掃や廃棄物処理、IT管理などの委託費用も重要な経費項目です。
これらの費用を適切に管理することで、大幅なコスト削減が期待できます。


  • サービス内容の比較検討
    他社サービスと比較し、コストパフォーマンスの高い業者を選定しましょう。

  • 契約内容の見直し
    定期的に契約内容を精査し、不要なサービスを削減することでコストを抑えることができます。

広告宣伝費

クリニックの認知度を高めるための広告費も見直し対象です。


  • オフライン広告の媒体検討
    駅に設置する看板や新聞折り込み、雑誌の広告掲載、電車やバスの車内放送などのオフライン広告は、費用も、情報量も、情報を発信できるエリアも様々です。
    予算やターゲット層に合わせて、適切な広告媒体を選びましょう。

オフライン広告の他、今日ではインターネットを通じたオンライン広告の活用も広まっています。
そのうちのひとつ、ホームページに関する経費削減についてご紹介します。


ホームページの見直し・活用による経費削減

近年、多くのクリニックがホームページを持っていますが、その運用方法次第では、経費を大幅に削減することが可能です。
ホームページを見直し、効果的に活用することで経費削減につながるポイントをご紹介します。


月々の管理費用の見直し

まずは、ホームページそのものにかかる費用を把握しましょう。
ホームページの管理費用は制作会社によって様々で、ホームページの構成やサービス内容、サポート体制によって、月額数千円~数万円というように大きく異なります。
現在のホームページ管理費用が高いと感じる場合は、よりリーズナブルなプランへのリニューアルを検討しましょう。
月額費用を抑えることで、長期的に見れば大幅なコスト削減につながります。

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ペーパーレス化の推進

紙媒体の代わりにホームページを活用しましょう。
休診日や診療時間の変更、予防接種の案内などをホームページで告知することで、印刷費や郵送費を削減できます。
また、最新情報をリアルタイムで更新できるため、患者に正確な情報を迅速に届けることが可能です。


患者対応業務の効率化

ホームページに掲載するコンテンツを工夫することで、患者対応業務を効率化し、人件費の削減につなげることが可能です。
健康情報の掲載やよくある質問(FAQ)ページの設置により、患者からの問い合わせを減らし、電話対応等の負担を軽減しましょう。


まとめ

クリニック経営を取り巻く環境が変化する中、効率的な運営を実現するためには経費削減の取り組みが重要です。
本コラムでは人件費や消耗品費、光熱費、ホームページを含む広告宣伝費などの経費別に、削減へのアプローチをご紹介しました。
これらがみなさまのクリニック経営におけるコスト削減のヒントになれば幸いです。



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