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クリニックが選ばれる時代:患者アンケートの必要性
近年の情報化社会を背景に、クリニックは患者さんに選ばれる時代になりました。多くの医療機関がある中で、患者さんに次回も来ていただくためには、患者満足度を高める取り組みが求められます。
患者満足度に影響を与える要因は多岐にわたり、「診療」「スタッフの対応」「待ち時間」「設備・施設」など、さまざまな要因が考えられます。しかし、院長は診療対応が中心となるため、院内全体の状況を把握することは難しいのが現状です。
そのため、アンケート調査の実施が大切となります。アンケートを通じて患者さんの声を聴き、現状を正確に把握したうえで、患者満足度の更なる向上に取り組むことで、より良いサービスの提供につなげることができます。患者さんの声を基に改善を重ねることで、信頼され、選ばれるクリニックとなるでしょう。
調査について
調査手法について
患者満足度を向上させるためには、正確な調査が不可欠です。調査手法はいくつかありますが、自院にとって調査しやすい方法を選ぶことが重要です。
ここでは、主な調査手法として「紙アンケート」と「webアンケート」のメリットとデメリットを比較します。
①紙アンケート
メリット : 幅広い年齢層の意見収集が可能です。デジタル機器に不慣れな方でも気軽に参加できます。
デメリット : データ入力や集計に人的資源が必要となります。
②webアンケート
メリット : データ入力作業が不要です。自動集計機能がある場合、迅速に結果を分析できます。
デメリット : デジタル機器に不慣れな方が回答を敬遠することで、回答結果に偏りが発生する可能性があります。また、操作方法などの問い合わせ対応に
伴い、診療補助や受付業務などの本来業務に影響を与える場合があります。
弊社では、クリニックに代わって調査結果の集計や報告書の作成まで対応する「全国統一患者満足度調査」 を提供しており、手軽に調査を実施することが可能となります。
調査結果の活用について
患者満足度調査は、単にデータを集めるだけでなく、その結果をどのように活用するかが重要です。調査後のフィードバックを効果的に活用することで、クリニック
全体のサービス向上と信頼感の醸成につながります。
➀患者さんへのフィードバック
院内掲示などを通じてフィードバックを行うことで、患者さんは自身の意見が反映されていると感じ、医院を身近に感じたり信頼感の向上に繋がります。
②スタッフへのフィードバック
日々の業務の中でどのような改善が必要かを明確にすることで、スタッフ全員が一丸となって改善に取り組む姿勢が生まれます。また、患者さんからの
ポジティブな声を共有することで、スタッフのモチベーションが向上します。やりがいを感じ、より良いサービス提供への意欲が高まります。
まとめ
かかりつけ医として信頼されるためには、患者さんの声を大切にし、改善点を積極的に取り入れる姿勢が求められます。定期的な患者調査を実施し、継続的にサービス品質の維持・向上を図ることで、患者さんにとって身近で信頼できる存在となることができるでしょう。